学校でdesignとartの違いについて、話の序の口として持ち出された。
ジョン前田「デザインは解決、アートは問い」っていう名言が使われる説明で。
WIREDjapanの記事より引用
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アメリカのアーティスト、レノール・タウニーは、ベッドのまわりにあるすべてのモノを装飾した。仕事としてではなく、ただやらなければ気が済まなかったからだ。
左脳的な合理性と右脳的な直感とを組み合わせることがイノヴェイションにとっての鍵である。もっとも「デザイン」と「アート」を混同してはいけない。これらは異なるものであり、その違いは重要だ──デザイナーが生み出すのが「解決策(答え)」であるのに対し、アーティストが生み出すのは「問いかけ」である 。解決策がわれわれを前進させる製品やサーヴィスだとすれば、問いかけは物事の目的や意味を深く追求していくものであり、時に進むべき道を見つけるために、われわれを後ろに引き戻したり寄り道させたりするものである。アーティストの問いかけは謎めいたものであることも多く、ある問いに対して、別の問いで答えるようなものもある。だからこそ、アートを理解するのは難しい。私が好んで言うのは、誰かがアートを理解するのに苦戦しているとしたら、アートはその役割を果たしているということだ。
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ここで本人の言葉使いで(記事として訳されてるけど)デザインが、ではなく デザイナーが、という言葉を用いていることが重要だと思う。
授業で感じだ違和感がかなり解決した。
これは概念や言葉の話ではなくて仕事の役割の話だったわけだ。
まあでも、まだ残る違和感を噛み砕きます。
アーティストが作品を作る上で行ってる行為はデザインと思う。
他人に何かを伝える時に必要な設計、制作をする技術的な行為はデザイン。
そう考えるとアートってのはそれに含まれない役に立つ目的のない役に立たなさが肝なんだと思う。
社会的な人間が分析の対象とするような、役に立たない行為が。
その在り方を守るためにアートの中でかなりデザインされたものが制度批判とかなんじゃないかと思うよ。
だから別にこの名言は間違っちゃないけど、その領域が分けられるものなのではなくて、
デザインというものが技術的なものであり、アートの中にもかなりそれが役立つことになるって話なのかもしれない。
あーどうしようかなあ。